京都にて その2

★ 二日目はまず京都大学東にある吉田山へ登った。

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東から上ったので大文字焼の山がよく見えた。

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吉田山山頂にあるカフェ茂庵。早朝だったのでまだ営業していなかった。

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旧制三高(現京都大学)の逍遥の歌「紅もゆる」の碑もある。

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麓の吉田神社まで下りてきた。

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右手の大きな建物は京大工学部、その左の瓦ぶきの小さな建物が京大生協本部の「花谷会館」。

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このすり減った木造階段が50年以上にわたる歳月を語っている。
この花谷会館の由来についてはわたしも昨年知ったばかりだ。

広島に落とされた原爆は翌月の枕崎台風で除染されたと言われている。
京都大学は残留放射能の調査をするため広島入りしたが、このときの調査隊(11名)が台風の山津波で命を落とした。
京都大学理学部大学院生の花谷暉一さん(24歳)は犠牲となった一人だった。
その死を悼んで、兄の花谷正明さんが京都大学に学生の福利厚生施設として、寄贈したのがこの建物だった。
つまり、京大生協はその出発点から原爆を背負っているといえる。
傷みが激しくなり、取り壊しの案もでているそうだが、花谷会館の歴史は残してほしいものだ。

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花谷会館全景。