萩尾望都著「一度きりの大泉の話」河出書房新社
※ とても良い本だった。
萩尾望都という人は正直で誠実な人であることが文面から伝わってくる。
我が家は娘がファンだったので作品はいろいろとあるが、私が読んだことがあるのは「残酷な神が支配する」のみだ。少女漫画にはこういうジャンルもあるのかと驚いたことを覚えている。
貸出希望者が多いのか依頼から手に入るまで3ヶ月以上かかった。
なぜさほど著者の作品を読んでいないのに、この青春回顧録を読みたいと思ったのかは70年代前半が描かれているという時代背景がある。
私の青春時代とも重なっているからだ。
今、私はほとんど歩けず(歩行障害)体調は悪い。
2年前の初夏、肺癌が見つかった時も亀山郁夫著「新カラマーゾフの兄弟」を読んで手術までの時を過ごした。体調が悪い時は案外集中して本が読める。
明日は呼吸器外科の検査と診察だが、おそらく神経内科か脳神経外科も見てもらうことになるだろう。その日のうちには無理だろうから後日予約のしなおしになる。
※ 松山市の大街道入り口あたりに50年ほど前スーパー「イズミ」があった。
この鍋はそこで買ったものだが、鍋の内側と外側から穴が開くのが時間の問題のような状態になり、やっと捨てることを決心した。
松山の下宿→小豆島の共同住宅→と変遷を経て寿命を全うした。
たかが鍋されど鍋で長い間ありがとう。