信友直子監督

※ 信友直子監督のFacebookを時々覗く。

写真がたくさん載っているので、彼女のお父さんの良則さんの様子がよくわかる。

先日は良則さんが身につけているズボンに感動した。良則さんは100歳を超えているのだが、ズボンの裾上げを自分で手縫している。

切った裾を普通は内側に折り短くするのだが、外側に折り1cmほどもある縫い目で並縫いしている。そのズボンを履いて公の壇上にも上がる。

直子監督もそれを当たり前に受け入れている。100歳を超えてなお自立している父親のありのままを見せる。父親にそんなことをさせていると娘である自分が恥ずかしいとか思うのが多くの人だ。そういう見栄を張ったり、格好つけたりしていないところが信友直子監督の作品の魅力だろう。嘘がない。

 

このズボンを見ての感動で思い出したのが長男と出かけたーー宇和島の段畑ーーだ。

sanamori.hatenablog.com

「ズボンの裾上げ」と「段畑」は何の脈絡もないが、人間に対する信頼という点で与えられた感動は同じだ。