「9月東京の路上で」加藤直樹著 ころから出版

※ 1923年9月関東大震災の際、中国人・朝鮮人に対する虐殺を記録した文献。
著者の加藤直樹は1967年生まれで、これが最初の著書とある。

今、こういう本が多くの人に読まれなければ、次の災害で必ず同じことが繰り返される。
過去に足を踏んだ側が、踏んだことを忘れ、あるいは踏んだことを知らず、踏まれた側をさらに踏みつけて行く、自治体の長の発言やヘイトスピーチが差別と偏見を煽っていく。

1923年9月2日の夜、19歳の演劇青年は朝鮮人と間違われ、自警団に殺されそうになった。たまたま自警団の中にいた近所の人が彼に気づき助かった。
彼はこの日の出来事にちなんで「千田是也」と芸名を付けた。
千駄ヶ谷のコリアンという意味だ。
当時、朝鮮人に間違われて殺された日本人や中国人は数多い。

週末東京へ向かう。
土日の二日間で立ち寄るところが3ヶ所あるが、京成押上線八広駅近くの「韓国・朝鮮人殉難者追悼の碑」も線香を手向けたい。