イサム・ノグチ
※ 県立ミュージアムでイサム・ノグチ展が開かれており、昨日出かけてきた。
80点もの作品を見ることができたが、私はシンプルなドローイングに惹かれた。
作品の素材・技法はもちろんのこと、仕事の多様性に驚いた。
母は2歳のイサムをつれ来日するが、父は女中との間に次々と子をもうけ、母子は父と別居する。
ハーフへの差別の中で孤独な少年時代を過ごす。
13歳の時母の勧めで単身渡米し全寮制学校に入るも、学校は1ヶ月で閉鎖されてしまう。
コロンビア大学で医学を学ぼうとするが、母は反対し、美術学校を勧める。
(母はイサムの才能を見抜いていたのだろう。)
奨学金を得てパリへ留学したり、日本で13年ぶりに父と再会するが理解し合えない。
(この辺り、「禅と骨」のヘンリ・ミトワ[1918~2012]と同じだ。)
1970年以降65歳を過ぎ、アメリカでも評価が高まり受賞も多くなる。
数年前牟礼にあるイサム・ノグチ庭園美術館を訪れた。
裏手に小高い築山があり、巨大な卵形の石が一つだけ置かれていた。
何だかとても落ち着く場所で、ここが彼の墓かもしれないと思った。
※ 明日から子供達の帰省が始まる。
次男と娘は入れ違いになり、長男はまだ日時の連絡がない。