インドを訪れて

※ 雑事に追われ旅行記をまとめる時間はないので、大雑把に印象を書きたい。

2018年のインドの人口は13億5800万人で、1位の中国とは現在でも
数千万の違いしかない。
中国は減少期に入っているので、10年以内に間違いなくインド人口は世界1位になる。

格差社会だが女性の進出も徐々に増えている。
車やバイクの運転も女性を見かけることがあるが、ヘルメットの着用などは半数にも満たず、4人乗りのバイクが走っていたりもする。
ハイウェイが日本の高速道路とは違っているようで、歩行者や道路を横断している人も見かけるし、逆走もある。
しかし街で見かける人間は圧倒的に男が多い。
ハイウェイの脇には牛の遺骸が転がり、犬がそれをつついている。

流石に世界遺産の観光場所は綺麗だが、それ以外はどこもゴミが溢れている。
牛、イノブタ、サル、犬、ラクダ、りす、など様々な動物がゴミをあさっている。
老いも若きも男たちは立ち小便、手鼻をかむ光景も多かった。

訪れたのは主にデリー、ジャイプール、アグラの北部3都市。

デリーから車で30分のゴルガオの町は今やIT産業の集積地で、土地代は1㎡あたり日本円で30万~40万円するという。

義務教育でないので、大道芸や楽器の演奏、道端で食べ物を売る子供達も見かけた。

現地ガイドが、初め「インドは世界最大の民主主義国家」と言ったが、日が経つにつれその意味がわかってきた。
法律にしろルールにしろそれを守らない人があまりに多いとそれらは意味をなさない。
日本で暮らす自分がいかに飼いならされて生きているかを考えざるを得ない。
もっとも、飼いならされた社会であるからこそ、駅での忘れ物が届けられるのである。

私は大気汚染から身を守るため常時マスクを着用し、ホテルで入れ歯を洗うときもミネラルウオーターを使うなど、緊張の日々だった。
インドを楽しむゆとりはなかったかもしれない。