2019年10月23日朝刊を見て

※ 今朝の新聞1面の天皇の写真を見て、強い強い違和感を感じた。

何に対する違和感か?

一言で言えば時代との違和感と言ったら良いか。

 

私はテレビもほとんど見ないので、昨日が今年限りの祝日であることも知らなかった。

立ち寄った友人が銀行へ行ったら休みで祝日を知ったと言っていたが、天皇の即位宣言は多くの日本国民にとってさほどのことなのだ。

 

天皇日本国憲法を重んじるのは、基本的人権を奪われている天皇が当然保証されるべき人権として、いつの日かそれを持ち、天皇制がなくなることを願っていると私には思える。

どのような勢力が何のために天皇制を維持しようとしているのか、日本国憲法を大切にしたい国民なら自覚的でありたい。

こういう言い方をするときいつも思い出すにはハンナ・アーレントの言葉だ。

アーレントは裁判でアイヒマンの発言を聞き、彼が殺人鬼でなくヒトラーの命令通りに動いただけの平凡な人間であると発言した。

そして世界最大の悪は平凡な人間が行う悪なのです。彼のような犯罪者は人間であることを拒絶した者なのですと述べる。

アイヒマンは人間の大切な思考する能力を放棄し、その結果モラルまで判断不能となった。

ユダヤ人としてはアイヒマンらを真っ向から非難し、断罪することが当時の常識だったが、彼女は善悪を考える力もない連中の犯罪だったと主張した。

つまり、単純な正義を振りかざす者に「お前は程度が低いよ」と言っている。

あなたはアイヒマンではないですか、と私も問われている。

 

 

※ 一昨日、抗がん剤の影響と思われる体調不良で半日悶々とする。

腹痛、嘔吐で、昼食後飲んだ薬も全て出てしまい、嘔吐直後は吐き気止めの薬も嘔吐を誘発するのみだ。

夕食も食べられず、食事のかわりに飴湯を飲んで夜の薬を服用した。