「草原と革命」 田中克彦著 恒文社

 
イメージ 1 ★ ケマル・アタテュルク黒海沿岸で独立運動に立ち上がった頃、モンゴルでも革命が起こっていた。
 
モンゴルは、1921年に200年にわたる清からの独立を果たしたものの、1930年代のスターリン時代に、すぐれた多くの革命家たちの命が奪われた。
 
1939年のノモンハン事件は単に日ソ間の紛争ではなく、モンゴル民族への日本の挑発と侵略の側面が強い。
 
豆満江以北の旧満州にある朝鮮民族居住地を間島(かんとう)というそうだが、なぜここに朝鮮族が多いのかというと、ロシアの日本や中国に対する態度の変容で、朝鮮人反日民族運動の弾圧により、活路を求めて移動した結果だという。
間島の中心都市は延吉だが、娘の知人にこの地出身の人がいることを思い出した。
その知人の曾祖父母も民族運動の担い手だったのかもしれない。