2014.03.14

★ 未明の地震震源地が気になり、起きてすぐネットで確認後、7時を過ぎるのを待って松山に暮らす長男に電話した。
特に被害はないと聞き一安心。
 
新聞を取りに行き、一面に『原発ゼロ 夏にも解消』とあり、冗談じゃないだろと口に出る。
再稼働に向けた優先審査の一位は川内で、伊方は二番目とある。
 
科学雑誌ニュートン4月号が福島原発事故後の3年間を特集していた。
それによると、メルトダウンした原子炉内部の状態はいまだに不明だ。
原発近くの森は切り開かれ、汚染水を貯蔵するタンクで埋め尽くされようとしている。
その量は2014.2現在40万立方メートルを超え、タンクから汚染水が漏れ出す事故も起きつつある。
 
福島原発1~6号機はすべて廃炉が決定しているが、廃炉とはいったいどういう状況を指すのか。
雑誌ニュートンによると、――廃炉とは使用済み核燃料棒を運び出した後に残された、放射性物質を含む機器やコンクリートを、安全に管理できる環境下に置くことをいう――とある。
――しかし、メルトダウンをおこした原子炉では、まず、溶け落ちてしまった燃料デブリ(固まった核燃料)を取り出し、放射線を遮蔽できる容器に閉じ込める必要がある――
にもかかわらず福島の1~3号機はそのデブリの様子すら確認できていないのだ。
今は事故時唯一稼働してなかった4号機の核燃料集合体を、共用プールに移動させる作業が行われているそうだ。
 
東電の工程表によると、2050年ころ廃炉完了とあるが、ガラス固化体にした高レベル放射性廃棄物を地下に埋め、数万年隔離することなど可能なのか。
ガラス固化体1本の放射能が、原料である天然のウラン鉱石と同レベルまで下がるのに数万年かかるという。
 
湯を沸かし、水蒸気を発生させ、タービンを回すという発電に、これほど気の遠くなるほど手に余る原子力を使う必要はない。
アーサー・ビナード氏が言った。 原発プルトニウムを作ることがすべてで、発電なんてほんのコマーシャルだ! つまり原子炉はプルトニウム作りのためのもので、発電なんてそのおこぼれのおこぼれなのだ。