新国立競技場で思ったこと

★ べらぼうな額で競技場を建設することを決めた日本スポーツ振興センター(JSC)のことで、あることを思い出した。

20年ほど前、PTAで学校給食について調べたことがあった。
そのとき非常に胡散臭さを感じた組織が「日本体育・学校健康センター」で、これは「日本スポーツ振興センター」の前身だ。
日本体育・学校健康センターは、日本学校給食会・国立競技場・日本学校安全会が統合し、1986年3月設立された。

調べた当時、学校給食においては文部大臣指定物資が4種類あり、①小麦粉・小麦製品 ②米・米製品 ③脱脂粉乳 ④牛肉・牛製品 については、日本体育・学校健康センターを経由しない限り補助金が付かない仕組みになっていた。

日本体育・学校健康センターの問題点はそればかりでなく、物資の取扱高・流通量が巨大になり、市町村単位での統一献立や共同購入を推進し、直営自校方式や学校独自の献立・加工食品を使わない手作りを減少させた。 また、多量の物資を流通させているにも関らず、チェック機能を持っていなかった。 これらの問題点はJSCでも引き継がれているようだ。
日本体育・学校健康センターからJSCに移行したのは2003年10月で、設立時には2000億円近い税金が出資された。
役員は中央省庁からの天下り官僚からなっている。

新国立競技場は全く身の丈に合ってないし、オリンピックが終われば維持することも難しいだろう。 破たんした責任を取る人はいない。 こうして税金は無駄に使われ続ける。