映画「笑う101歳✖2」

⭐ むのたけじと笹本恒子のドキュメンタリー。監督は河邑厚徳
来月はむのたけじの初盆だが、この作品を見てむのの最後のひと月余りの様子がわかった。
むの夫婦のあり方も理想的に見えた。
インタビュアーが妻にどんなご主人ですか?と尋ねると、ご覧の通りの夫ですと妻は答える。

70歳からパソコンを学習し、シベリア抑留の死者を調べ上げ、「村山名簿」を完成させた村山常雄さんと妻のカズさん夫婦にとても似ていると思った。
村山さんはーーたくさんの人たちが若くしてバサッと命を奪われた。国のせいでそうなったのに『無名戦士』とひとくくりにするのは許せないーーとの思いで、10年以上の歳月を費やし、46300名の名前、軍隊での階級や収容地、亡くなった日時、埋葬地なども名簿に加え、死者の人格を再生しようとした。

劉暁波・劉霞夫妻も似ている。

むのさんは深く戦争責任を感じて朝日新聞社を辞め、ふるさと秋田県横手で週刊新聞「たいまつ」を30年間発行し続けた。
このことは、愛媛大学教授だった篠崎勝氏が「地域社会史論」を唱え、「近代史文庫」を主催し続けたことに通じる。近代史文庫はーーここに生き住み 働き学びたたかい ここを変えるーーことを目指す。

笹本恒子さんは日本初の女性報道写真家。今年9月1日に103歳を迎える。
彼女の作品「明治生まれの女性たち」シリーズを見たくなった。


⭐ 夕方、裏庭の月桂樹3本の剪定をした。
昨日半分だけやっておいた残りを仕上げた。