日本学術会議

日本学術会議は政府から独立した立場で政策提言をする科学者の代表機関だ。

210人の会員がおり、任期は6年で3年ごとに半数が改選される。

今年9月末で半数が任期満了を迎え、105人の推薦者名簿が菅首相に提出されたが、任命者名簿には6人が除かれ99人が1日付で任命されたという。

6人はそれぞれ憲法学・行政法学・刑事法学・日本近代史・政治学・哲学の人文社会科学系の学者たちだが、唯一わたしが知っていた人が日本近代史が専門の加藤陽子氏だ。

加藤氏は今、毎日新聞オピニオンに第3土曜日、「現代史の扉」と題して小論を連載している。

9月の掲載は安倍晋三政権の対露外交に反省を促すものだった。

日本側の国民に対する政府の説明はーーソ連はいまだ有効だった日ソ中立条約に違反して対日参戦し、今日に至るまで不法占拠を続けているーーというものだが、それに対するロシア側の反論は、ーーソ連の対日参戦が連合国の合意による国際共同行動だったーーと認められるというものだ。

今月のオピニオンも楽しみだが、加藤氏の論は常に洞察が深く興味深い。

こういう人物こそ政策提言に欠くべからざる人材なのに、それを排除しその理由は回答できないとはなんというていたらくか!!

加藤勝信官房長官は「一定の基準をもって6人を排除した」という。ならばその一定の基準とは何か?ぜひとも聞きたいものだ。

 

 

※ 昨日は朝からフラフラ感と腹痛があり、午前中の太極拳を休んだ。

腹痛が以前の抗がん剤の副作用の痛みに似ており、要注意だ。

今日はかなり改善しているが、養生しながら動いている。

 

 

※ トイレの窓から裏庭がよく見えるが、伸び放題の草を見てはため息が出ていた。

9月の連休に子供たちが帰り除草をしてくれたおかげでずいぶんさっぱりした。

このようなちょっとしたことで気分は憂鬱になったり穏やかになったりする。

自分が思い通りに動けないことが拍車をかける。

”草くらい”なのだが、禅僧がなぜ掃除を第一の修行にするかはよく理解できる。掃除は心を落ち着ける作用がある。