戦死した伯父さんへ

⭐ 伯父さんが房総半島沖の藻屑となって75年と2ヶ月が経ちました。
ちっとも安らかに眠れる状況ではありませんね。

 戦争に抗うことは見抜くことだとアーサー・ビナードは言う。
 しかし無力感と鬱にときおり陥る。
 そういう時は日々の生活を大切に、草抜き・炊事・掃除・洗濯を黙々とやろうと心がける。

2年ほど前、伯父さんと同じ第24駆逐艦隊で、海風に信号兵として乗船し、1937年12月の南京事件を目撃した大阪在住の方の証言をNNNドキュメントで見ました。
伯父さんが乗船していたのは山風ですが、艦隊4隻(他は涼風、江風)は行動を共にすることが多かったので、山風も参加していたのでしょうか?
このことを調べようと思いながら、早2年が経とうとしています。

 昨日、官房長官菅義偉はーーー今日のわが国の平和と繁栄の陰に、先の大戦で祖国を思い、家族を 案じつつ、戦禍に倒れた戦没者の方々の尊い犠牲があった。…ーーーと述べた。

伯父さんはこの言葉をどう思いますか?
伯父さんが犬死したのでないことを証明するのは、平和公園にある誓いの通り「過ちは繰り返しませぬから」をひたすら守ること以外にない。
なのに、日本の今はどうでしょう。
伯父さんが生きていれば、もっと日本は平和と繁栄を享受できたでしょう。
日本人は、ちっとも先の過ちを反省していないのです。
その証拠に、民主主義も根付きませんでした。
私たちは不断の努力を怠っているのです。

伯父さん、あなたの兄妹でこちらにいるのはあなたより4歳若い妹一人になりました。95歳を迎えています。


⭐ 長男が11~13日まで帰省し、居間の窓ガラス拭きをしてくれた。
些細なことでも本当に助かる。
13日は母校の甲子園での活躍を見て、職場に戻った。