「犬ヶ島」ウエス・アンダーソン監督 アメリカ 101分

※ 香川ではイオンシネマ綾川のみの上映な上に、明日からは上映時刻が夜だけになる。
我が家から綾川までは1時間近くかかり、夜の運転は嫌なので、今日出かけだ。

この作品はストップモーション・アニメという気の遠くなるほど手のこんだ手法で作られている。
監督はウエス・アンダーソン、1969年テキサス生まれ。
日本のある架空都市の市長が、犬インフルエンザの拡大を理由に、市内の犬を集めてゴミの島(犬ヶ島)に隔離する。ハンセン病隔離政策が廃止されたのは1996年で、わずか22年前のことだったことを思い起こさずにはいられない。
愛犬を探しに一人で犬ヶ島にやって来た12歳の少年アタリが主人公。
アタリは下駄を履いている。アンダーソン監督は日本が大好きということで、作品には黒澤明宮崎駿北斎や広重への敬意、相撲、歌舞伎、和太鼓、にぎり寿司など日本文化のディティールがてんこ盛りだ。

アタリはモラルの基準が失われた場所で、優れたモラルの規範となる。

才能あるクリエーターにとって、今の世の中がどう見えているかということに、とても関心がある。
その点で、この作品も興味深かった。



※ 昨日の新聞に、新潟県の山での遭難で父子(37歳と6歳)が遺体で発見されたとあり、心が痛む。
登山に出たのは5日午後2時、遺体発見は29日昼。
目指していた山は赤安山(582m)だが、周囲は1000m弱の山々の山頂を登山道が結んでいる。
雪が残っていたそうだが、装備も軽装だったのだろう。
一番の疑問は午後から入山するということだ。
私はどんなに低山でも午後から山へ行くことはしない。
GPS、コンパス、地図があれば…。防寒具、行動食があれば…。
たとえ100~200mの山でも最低限の準備は必要だ。


※ 明日はニンニクを収穫し、黒にんにくの準備をしなくてはいけない。