美智子さんのこと

※ 戦争関連の番組を観ているといつも、天皇家の人々はどういう気持ちを持ちながらこういう番組を観ているのだろうと思うことがあった。

 

先日友人から文藝春秋2023年1月号に、保阪正康がーー平成の天皇皇后両陛下大いに語るーーと題して、2013年2月〜2016年6月にかけて懇談した文章が20ページ余りにわたり掲載されていると教えてもらったので、図書館で借りてきた。

一昨年亡くなった半藤一利(1930〜2021 歴史研究家)は平成天皇より3歳年長だがこれまでにも御所で会う機会があった様子。

保阪正康は平成天皇夫妻が間も無く80代になろうとする時期から、これまでに計6回半藤と共に御所を訪れた。

あるときは磯田道史氏、加藤陽子氏、半藤夫人末利子さんなどが一緒だったという。

これら一流の研究者と平成天皇夫妻が満州事変などについて語り合っていたとは驚きと共に人選の確かさ(この人から話が聞きたいという要望)にさすがと感じる。

2月号に続きが掲載されるので楽しみだ。

 

・美智子さんは1934年生まれで1959年に結婚したが、結婚後の相談相手は神谷美恵子(1914〜1979)だった。

神谷美恵子は語学に、ハンセン病患者の出会いにと、65歳で亡くなるまでマザーテレサのような生涯を送った人だ。美智子さんより20歳年長なので、彼女が亡くなった時美智子さんは45歳、さぞかし心細く心の安定を無くしたことだろう。

いつ頃のことか覚えてないが、美智子さんは一時期能面のような表情になり、心豊かな表情を無くしたことがあった。

それにしても神谷美恵子が美智子さんの相談相手であったことは素晴らしいことだった。

 

・今日は朝起きた時から喉が痛く、歩きにも行かず、アセトアミノフェンを飲んで篭っている。外は雪が舞いはじめた。