「嘘みたいな本当の話」 高橋源一郎/内田樹 選

★夏に西条のYさん宅に行ったとき、「私の投稿が載っているので読んでみて」と紹介された本。
 
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Yさんの投稿内容はこうだ。
――もうひとりの私へ――
 研究室に入ると、先輩が詰め寄って来た。 彼女は日本古代史専攻の学究の徒。
 「あなたは、歴史を学ぶ者として恥ずかしくはないの?」 はい?
 「なぜ、○○遺跡発掘を邪魔するのか?」 はい?
 「私は、この目で見た。 あなたが、その遺跡でしていることを。 嘘はつけないよ。 なぜ、そん
 なことをするのか」 何が何やら、さっぱりわからない。
 「私、その遺跡のことも発掘のことも、何も知りません」
 「よく、そんな言い訳ができるね。 私は、この目で見たんだから」 はい?
  四十年近く経ったいまでもわからない。 在学中、彼女はずっと糾弾の目で私を見つめてい
 た。 よく似た人がいるのだろうか。 もうひとりの私は、そこで何をしていたのだろう。 どこの
 遺跡で何をしていたのだろうか。 いまはそれが知りたい。
 
  今日、知人に言われた。
 「○○スーパーでパート始めたの?」 ?!
 「牛乳の補充してたでしょう」 エーッ!
 
 もうひとりの私、がんばってるね。
 
                               愛媛県 ë子 
 
 
これは傑作だ。 Yさんの人となりを知っている私はとても彼女らしい文章だし、面白かった。
この本にはこういう実話が149話おさめられている。
 
 
★ じょんがん山へ運動に行った。
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上り口近くの金毘羅神社には新しい注連縄が張られ、数日前にお祀りがあったようだ。
下山後長尾町のスーパーへ買い出しに。