映画「フェリーニに恋して」ソレイユ4F

※ 監督はタロン・レクストンという1984南アフリカ生まれの人。
初めて名前を聞いたが、若いせいか調べてもよくわからない。

この作品の時代背景は1993年で、この年はフェリーニ監督が亡くなった年だそうだ。
なので、映像にはケータイ電話も出てこない。

主人公の20歳の女の子は母親に箱入り娘で育てられ、働いたこともない。
母親は末期癌だが、それすら娘に隠そうとする。
しかし娘は気付き始め、自立を決意する。
就職テストを受けにいくが、世間の猥雑さを痛感する。

ある日フェリーニの「道」を観て感動し、会いに行くことを決心する。
女の子はオハイオに住んでいるが、イタリアまでは10時間はかかりそうで、日本からイタリアまでとそんなに差はない。
到着したイタリアでも怪しげな人々に何度も狙われそうになる。
唯一安心できる青年画家との出会いがある。

やっと辿り着いたフェリーニの自宅や食事中のレストランで、フェリーニが青年画家に変わる映像があった。フェリーニを探す旅はこの青年画家との出会いへ導かれる旅であったともとれる。

作品を観た後、また「道」をとても観たくなった。