2018-01-01から1年間の記事一覧

戦死について

※ 毎日新聞8月15日付に、81歳女性の「女の気持ち」があった。 この女性の父はサイパン島で戦死したが、葬儀の日、悔やみの弔問客が言った一言「本当に、犬死にでしたな」に、傷つきずっと心に仕舞ってきた。 そして、ーー今の平和があるのは、あなた方の尊い…

輿那覇潤著「日本人はなぜ存在するか」その2

※ 第1章 “「日本人」は存在するか”の中に、「日本人は集団主義的」は正しいか?という命題がある。 この問いで、私には必ず思い出す映画がある。 1965年日本公開された「その男ゾルバ」だ。 イギリス人のバジルという男が、父親の遺産である炭鉱を継ぐために…

輿那覇潤著「日本人はなぜ存在するか」その1

※ 著者に興味があり、2冊目を読んでみた。 “第4章「日本民族」とは誰のことか”の中に、【ウルトラマンも、正体を隠しながら生きる「マイノリティ」】の項がある。 そこで、“ウルトラシリーズ”のメインライター金城哲夫(1938~1976)を紹介している。 金城…

散髪

※ 太極拳の練習を終え、そうめんを食べ、久しぶりに近所の散髪やさんへ行った。 前回夫に切ってもらってから半月だが、なんだかうっとうしい。 あまりに頻繁な散髪は夫も面倒がる。 70代の夫婦でやっている店だが、ちょうど空いていてすぐにやってもらえた。…

映画「ラジオ・コバ二」ソレイユBF

※ シリア北部のクルド人街コバ二は、2014年9月からISの占領下になったが、クルド人民防衛隊による迎撃と連合軍の空爆支援で2015年1月解放された。 この映画は戦闘真っ只中の2014年からの3年間を撮っている。 監督は1975年イラク・ダフーク生まれのラベー・ド…

ほっとする

※ 今朝の室内気温は24℃、外気温は23℃だった。 いつもの5分パンツでは寒いので、厚手の木綿の作務衣ズボンと長袖シャツを着た。 昨夜も涼しく、台風13号の影響かと思いながら、蚊取り線香を消し久しぶりに蚊帳を吊した。 これまではあまりの暑さに蚊帳も吊る…

映画「タクシー運転手」ソレイユ4F

※ 監督はチャン・フン(1975年生まれ) 1980年5月18日から27日にかけ、光州市で起きた民衆の反政府蜂起(光州事件)を描いている。 デモ参加者は20万人、死者154人、行方不明者70人、負傷者3028人。 戒厳令下、真実を封印しようとする政権に対し、世界に実…

墓参

※ 4:50に出発し、まんのうへ向かった。 母の姉の夫(義理の伯父)の墓は四条大橋の近くにある。 お参りを済ませてから伯母のところへ。 96歳の伯母を72歳の姉と69歳の弟(どちらも独身)が介護している。 今日の伯母はベッドの脇に座り、菓子パンや蕎麦ボー…

映画「ラッカは静かに虐殺されている」ソレイユBF

※ マイナーな作品のためか20:20からの1回上映なので、夜から出かける。(8月2日) 舞台は2014年6月、ラッカはISに制圧されていた。 町中に繰り広げられる公開処刑で、道路脇に吊り下げられた人間の頭部。 海外メディアも報じることができない惨状を世界に伝…

映画「君の名前で僕を呼んで」ソレイユ4F

※ 舞台は1983年北イタリアの一夏、17歳と24歳の二人の青年の恋を描いている。 脚本は1928年生まれの現在90歳になるジェームズ・アイヴォリー、これほどみずみずしい台詞がかけるなんて! 監督はルカ・グアダニーノ、1971年生まれでイタリア出身。 静かで抑制…

「情報隠蔽国家」青木理著 河出書房新社

※ この本を図書館に依頼してから届くまでに4ヶ月かかった。 三豊市の図書館から借りたものだ。 著者の青木理氏は、2012年7月七芸で観た「死刑弁護人」の際のトークショーで知った。 その時のことは本ブログ2012.7.30付にあるので、興味がある人は見て欲しい…

映画「ラブレス」ソレイユBF

※ アンドレイ・ズビャギンツエフ監督(1964年ノヴォシビルスク生まれ)によるロシア映画。 両親の離婚によって、邪魔者扱いされる12歳の少年が、行方不明になるという内容。 夫も妻も新しい恋人がいて、息子を互いに押し付け合う。 夫の両親はすでになく、妻…

塩江美術館

※ 寒川太極拳で一緒だったSさん、Mさんと3人で塩江美術館へ出かけた。 香川県出身で90歳で没した江戸健さん、同じく90歳で現役の池田利夫さんらの油彩画や木版画が展示されていた。 この美術館は65歳以上無料なので、年金生活者にはありがたい。 まもなく89…

映画「レディ・バード」ソレイユ4F

※ 19日に観賞。 監督は1983年生まれのグレタ・ガーウィグという女性で、この人は「犬ヶ島」で主人公アタリに恋する金髪モコモコカーリーヘアの交換留学生役も担当した。 アメリカ映画界では10年ほど前、マンブルコア(mumblecore)と呼ばれる運動が起こった…

「キジバトの記」上野晴子著 裏山書房

※ 晴子は夫英信の死後2年経った1989年、結婚後ずっと夫に禁じられていた短歌や文章を書くことを再開した。 この本は1989年から95年にかけて晴子が書き綴ったエッセイ49編が収められている。 晴子の死後一人息子の朱(あかし)氏が遺稿集として出版した。 上…

イラガの幼虫

※ 早朝5時前、太極拳をしようと庭に下りたが、シャッターも開けておこうと車庫へ。 歳を取ると目についたことが次々気になり、はじめ何をやりたかったのか忘れてしまうこともある。 シャッタを開けたら畑へ降りて行き、ブルーベリーがたくさん色づいているの…

ちょっぴり不安に。

※ 近所に住む友人からちょうど12時頃電話があった。 「ベッセルおおち」に行こうとしてるんだけど、引田まできてしまった。どう行けばいい?というのだ。 彼女は私と2歳違いで、地元さぬき市で育った人なので、近辺の地理は私よりも詳しいはずだ。 「ベッセ…

連休

※ 連休に帰れそうだと、直前次男から連絡があった。 すぐに布団を干したり準備した。 14日土曜日11時頃バス停到着予定だったが、1時間遅れで着いたという。 私は午前中太極拳の練習があったので、夫に迎えに行ってもらい、帰宅すると用意しておいたピザの昼…

映画「女は二度決断する」ソレイユ4F

※ 2000年から7年間、ドイツではネオナチによる連続テロ事件が起きていたが、この作品はそれらを元に制作されている。 ドイツ・ハンブルグに暮らすトルコ移民の青年は麻薬で刑務所にいたが、ドイツ人女性(主人公)と獄中結婚し、出所後は6歳の男の子と3人平…

やっと太陽が見えた

※ 何日降り続いたのだろう。一週間ぶりくらいか?久しぶりに太陽がのぞいた。 広い地域で多くの死者が出て、その数も確定していない。 地盤が緩んでいるときに、地震が起きないことを祈る。 買い物帰りに車庫に車を入れるとき、つがいのキジを下の田で見かけ…

今年度の税金

※ 昨日今年度の国保税額決定通知が届き、全ての税金額が決まった。 介護保険、住民税、固定資産税、自動車税などの中で、国保税額決定は一番最後だ。 納税通知書を検討してみた。 まず所得割の元となる基準総所得は前年の総所得から基礎控除33万円を差し引い…

映画「焼肉ドラゴン」

※ 災害が出そうなほどに雨が続いている。 イオン宇多津シネマで9:20から上映予定の「焼肉ドラゴン」を見るために7:45に家を出た。 普通なら1時間10分ほどで到着するが、雨だし遠方なのでゆとりを持たせた。 おそらく雨の影響だと思われるが、とても渋滞し…

映画「オンリー・ザ・ブレイブ」&「30年後の同窓会」

※ 先ずは「オンリー・ザ・ブレイブ」から。 この作品は2013年、アリゾナ州で発生した大規模森林火災に出動した森林消防の精鋭部隊“ホットショット”を描いている。 ラストに実際の部隊で命を落とした男たちの写真と年齢が出てくる。 アリゾナ州プレスコット市…

俳句

※ 毎日新聞に、坪内捻転による俳句の紹介が「季語刻々 今昔」という小欄に毎日掲載され、楽しく読んでいる。 昨日紹介された句は「品格と蛸に書かせているところ」だった。 読んだ途端、私は蛸と安倍晋三が二重写しになり、とても面白かった。 「品格」とは…

庭にいたマムシ

※ 夏の朝は忙しい。 太極拳の套路もあるし、野菜の収穫、野菜スープ作り、草抜きなど。 自家製野菜にキャベツ・人参・ソーセージ・手亡豆を柔らかく茹でたものなどを加え、固形コンソメ2個だけを入れ味付けする。 2斤のぶどうパンの1/4をさらに1/2にし、…

映画「フェリーニに恋して」ソレイユ4F

※ 監督はタロン・レクストンという1984年南アフリカ生まれの人。 初めて名前を聞いたが、若いせいか調べてもよくわからない。 この作品の時代背景は1993年で、この年はフェリーニ監督が亡くなった年だそうだ。 なので、映像にはケータイ電話も出てこない。 …

映画「おみおくり」ソレイユ2

※ 葬儀社の仕事の一つである女性納棺師を描いた作品。 監督は伊藤秀裕、1948年生まれ、全く知らなかった監督だ。 この年齢になるとこういうテーマが身近になってくることは理解できる。 7人の納棺をオムニバスに描いている。 死者の顔の修復や死化粧が中心だ…

映画「聖なる鹿殺し」ソレイユ2

※ 10日前に観た作品だが、どう消化して良いかわからなかった。 今もわかったとは言えないのだが、聖なる鹿を殺して女神の怒りを買った父親が、娘を生贄に捧げるというギリシャ神話「アウリスのイピゲネイア」に材を取っているという。 監督はヨルゴス・ラン…

「知性は死なない」輿那覇潤著 文藝春秋

※ 自分の身の回りも含め、精神を病む人は多い。 その状況を少しでも探りたくて、本書を求めた。 著者は1979年生まれ、愛知県立大学日本文化学部准教授として働いていたが、2014年躁うつ病(双極性障害)を発症し入院、2017年大学を退職。本書は今年4月発行さ…

小笠原望医師講演会(於 東かがわ市交流プラザ)

※ 在宅での看取りーいい仕舞いをめざしてーのテーマでの講演会に行った。 小笠原医師は1951生まれで、四万十で在宅医療に力を入れた日々を過ごしている。 ネット検索すると、書籍を始め、映画「四万十~いのちの仕舞い~」のドキュメンタリーも完成し、いま…